【tomoko通信】「優勝」vol.54

こんにちは
tomokoです。

アメリカの学校で奨学生となり、私は自分のバンドを作り
オリジナル曲を歌っていった。

学校のイベントで、3ヶ月に1回、Battle of the Band
(バトル・オブ・ザ・バンド)というものがあった。

観客の拍手や、クオリティで優勝バンドを決める。
選ばれるとレコーディングをさせてもらえるというものだった

私のバンドはギターリストが経験豊富なカナダ人、
ベーシストはアメリカ人、ドラムとヴォーカルの私は日本人だった。

はじめは私の作った曲もやっていたのだが、
だんだんとカナダ人のギターリストの曲が主流となった。
ネイティブの英語の歌詞と創作技術、プロデュースも彼はした。

私のことも理解してくれて、ロック的、ジャズ的、フュージョン的
力強さ、優しさといろんな表現をしていった。

日本ではあまり受けないだろうコアな曲、難しいメロディ、
私は難しい音を取るのが楽しかった。

週6日のリハーサルをしていた。
私たちはとても力強くバンドの結束力が高まる。

ここでは何を歌ってもいい、私を受け入れてくれると、
安心感も感じられた。

最終決戦がやってきた。
最後の二つのバンド。

数あるバンドの中で、私たちは生き残っていた。

そのステージは忘れられない

歌う歌詞はすごく強いメッセージで、asshole(バカ野郎、隠語)
という言葉が一番に出てくる。

今の私からは想像ができない汚い言葉を、
人へ睨みつけて歌うような演出。

ギターリストからは、
tomoko、ステージでは笑ってはダメだ
と言われていた。

その世界へと入り込んでいく自分がいる。

観客がいることも忘れ、
ステージライトの中に吸い込まれていくような感覚。

でも、少しずつ自分ではない感覚が湧いていた。
恐怖を感じた。

そして、日本人の私がリードヴォーカルのこのバンドは
遂に優勝した。

今、考えると日本人がその言葉を吐いて、
歌っている様はどう見えたのだろうか?

観客は私の歌の認識があり、
最後のステージでは私への期待さえあった。
私はその観客に答えるだけだった

だからあんな大舞台でやれたのだろう。
みんなに育てられたなぁ。


Luther Vandrossがアカペラで歌う。
テレビCM前に急に歌わされているとこが面白い。
観客に育てられて彼の歌も磨かれたのだろうなぁ。

tomoko

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