tomokoの音楽暦 第32回 「ミュージカルソング」

 

 

 

 

 

アメリカに住んでいた時、日本語の本がとても貴重だった。

雑誌なんかはとても高額だった。
日本円の倍はした。

ロサンゼルスのダウンタウンに唯一日本語の本がある図書館があったのだ。
そこに30分から1時間かけて車でよく行っていた。

英語を読まなきゃいけない世界にいると日本語の本がとても楽に読める。
気持ちの上で楽しいのだなぁ。

日本では図書館にいったってなんとなく窮屈にしか感じていなかった
私だったのに、日本を離れて、180度逆に変わった。

つまり私は本好きになった。

本に囲まれているだけでとても満ち足りた幸福感があった。
早く終わってしまうのが嫌で、長い本も何の抵抗もなく読めた。

そんな中、レ・ミゼラブルというユゴーの本を読んだ。

六巻あったと思う。
涙の感動作だ。

その本を読んでから、ミュージカル『レ・ミゼラブル』を
ダウンタウンに見に行った。

台詞はすべて歌だ。
そのミュージカルだけからは細かい本の内容までは伝わらない。
でも歌や音楽で感動を呼ぶ。

それから譜面を買って、自分でも歌い出した。

しかしちょうどその時の私は、風邪をひいて、声が枯れ、
電話も出れない状態、ヴォイストレーナーの仕事も休み。

それでも歌いたくて歌いたくて仕方がない。

少しのどの痛みが取れたら、歌って、
また良くなったら歌ってと、
やっぱり歌っていた。

歌の裏にある、壮大な話が歌を歌っていても思い描かれていく。

それがとても面白く、自分でもその主人公の感情が
あふれてきて感動してしまう。

ミュージカルソングとはそんな魅力があるものなのだろう。
歌だけではない味わい方ができる。

『On My Own』歌ってたなぁ。

tomoko

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