トモコヴォイス会報誌vol.56

「純真な心にふれる」
ー 小学校のワークショップからー

 

三日間のtomokoのワークショップとして
小学校で音楽の授業をした。
横浜市立小山台小学校、3、4年生。

一日目はテーマが「歌」。

音楽室のピアノで私は「つばさをください」を歌った。
つづいて私は普段ヴォイストレーナーのレッスン時にするのだが、
声がどうやってでてくるのかを説明した。

みんなは反応がとてもよくひとつ話せば、それぞれが声をあげ
それに対しての感想、意見を述べる。

進めやすさもあるのだが、どこかでそのおしゃべりを
止めなければ時間がどんどん経っていってしまう。

最後に歌は、歌う人が楽しいと感じてると
楽しさが伝わるんだよ~っと、
みんなで大きな声で笑顔を歌った。

二日目はテーマが「楽器」。

私のバンドメンバーのギターまささん、ベースのけんちゃん
ドラムのカズーを連れて音楽室に臨む。

全員が楽器に触れる楽器体験をさせた。

それぞれが20人ぐらいが群がり楽器を弾く・・・
というか叩く!

音楽室は瞬く間に大盛り上がりとなった。

最後のバンド演奏の後に
ベースの音が聞こえないんですけど
と手が挙がった。

私達、大人は顔を見合わせた。
けんちゃんはベースを弾いている。

私達はなっているベースを当たり前に聴いて演奏している。
でもその子は、どの音がベースの音かわからない
ということなのだなぁ。

確かにベースの低音は聞きにくいのかもしれない。
ベースがある場合の演奏と、ない場合の演奏の差を
感じてもらうようにした。

演奏の中でけんちゃんに弾くのをやめてもらう。
そうすると、子供達から大きな歓声が、
「お~違う」って。

ベースの役割を理解してもらえたようだだった。

三日目は「音楽」がテーマ。

体育館でコンサートをした。
オリジナル曲『Cry』を演奏した。

この曲は悲しみ、怒りなどを現した、ダークな濃い曲なのだ。
でもあえて私はこの曲を選曲した。

楽しい、嬉しいだけでない、
人の気持ちを表現する音楽を聴いてもらいたかった。

はじめ子供達は怖がっていたが、だんだんと静かになり、
聴きいってくれたのがわかった。

私は受け入れてくれたことに安心し、感心した。

そして子共達といっしょに歌った。
校歌もバンドで演奏した。

子供たちの大勢の声は、とても元気がでて、
涙が出るほど嬉しくなるのだ。

歌うことってすごい!歌う人も楽しくなるし、
聴いている人も楽しくなる。

普段歌っている私は、あらためて歌の威力、
音楽の素晴らしさを実感した。

最後に子供達からプレゼントをいただいた。
それは、全員、一人ひとりからの手紙だった。

「いろいろな歌をうたって世界の人たちを
幸せにしてください」

「うたにきもちをこめて元気にきれいな声で
うたうと心が温まってくる」

・・・なんて素晴らしい素敵な言葉を伝えてくるんだろう。

十二月、上郷小学校の5、6年生年生とともにワークショップをした。

今度は学年もあがり、人数も多い。
全員の楽器体験の代わりにジャズやラテンのリズムを紹介したり、
より楽器の役割について伝えた。

6年生の体験をする子は顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに
楽器に触れていた。
でもギターを背負うとカッコよく弾く。

「ドラムを叩く時、どこを叩くか迷ったりしないですか?」
と具体的な質問がでたりした。

大人っぽく、とてもシャイで子供たちの反応が表立っては
でてこない。
はじめやりにくさも感じたが、とてもまじめでしっかりと聴こうと
してくれてるんだとわかり、給食を食べたりして打ち解けていった
ように思う。

体育館のコンサートもアンコールを受けたりと
私達はとても楽しい時間を過ごさせてもらった。

二十二日のtomoko 2011 Christmas Songs Live、
最前列と2列目にそれぞれの学校の子供達が座っていた。

聴きに来てくれたのだ。
私はとても嬉しかった。

子供達は大人を見抜く力がある。
純真さゆえその目は確かだ。

子供達へ何かが伝わり、認められ、受け入れてもらえたのだろう。

最高のクリスマスプレゼントをもらった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌 vol.56より
(2012年1月1日)

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