トモコヴォイス会報誌vol.46

「笑っていこう!」
- 最高のコミュニケーション-

 

私は小学生の時テレビを見て大笑いし、飲んでいたお茶が
口から流れ出てしまったことがあった。

思いだし笑いという言葉がある。
思い出すと笑ってしまうことってあるものだ。
このお茶こぼれ事件はその一つだ。

一人のおじいさんが真剣に話をしている場面が映されていた。
そうするとひょいっと口からでてきたものがあった。

なんと、入れ歯だ。

おじいさんは慌ててそれを手で拾い、口へポンとはめる。
そして何もなかったようにまた話し出す。

するとまたひょいっと出てきてしまう。

まるで口の中から逃げたいんだと言わんばかりに
入れ歯は空中を舞うのだ。

おじいさんはあわてて捕まえる・・・
とそれが繰り返される。

その光景を見て、私は本当に涙が出て笑ってしまった。

ちょうど湯飲みからお茶を口にそそいでいた私は、笑い過ぎで
口いっぱいに入っていたお茶はダーッと勢いよくこぼれた。

私は急いで近くにあったお盆でうけようとしたが間に合わない。
それでも私は笑いつづけていた。

そんな私の光景も笑われるのだろうがここまで笑転げた私自身だったので
鮮明に記憶に残っているのかもしれない。

ロサンゼルスに住んでいた時に友人と久しぶりに日本のお笑いの王道、
ザ・ドリフターズのドリフ大爆笑のビデオを見ようということになった。

アメリカンジョークではなかなか心から笑えなかったのが、やはり日本人、
志村けん扮するばあさん、一瞬にしてその世界を作り出すその変わり様は
いつ見てもすごいもんだ、このドリフのコントにはお腹をかかえて大笑いだった。

その帰り道、こんなにもとても気分がスッキリで爽やかになれたのが
不思議なくらいだった。

そうなのだ、笑うことって一瞬で気分よくさせてくれる。

私にとっては未知であった出産、そしてこれまた未知の新生児の世話で、
ハラハラドキドキの半年が過ぎた。

人間が誕生し少しずつ成長していく様を見て、
ほ~っと感心することが多い。

赤ん坊それぞれだろうが、小さい身体なのに泣くパワーがすごいこと。
腕の付け根から手先までを大きくパタパタと上、下、上、下と
とても早く動かす、大人には到底まねできない動作。

抱っこで熟睡しているように見えて、ふとんに寝かすと
ギャーッと大泣き、背中に目覚めスイッチがある。

これらに加えてもうひとつは、笑うことだ。

私は赤ん坊の笑いのパワーを知らなかった。
泣いていると思ったら、気を引くようなおもちゃや
出来事があると、ケラケラと笑う。

ニコ~とした笑顔をむけられると、とろけてしまうように
すべての張りつめた空気が一瞬にして解き放たれ、
自然と目じりが下がり、口の口角があがり笑顔になってしまう。

私はイチコロだ。
してやられた!っという感じだ。

そうなのだ 笑顔、笑いは連鎖する。

思えば私の高校時代、短大時代と友人にとても恵まれた。
面白い友人のおかげなのか、私のせいなのか面白い出来事が
あったりして、本当にお腹をかかえてみんなで笑っていたもんだ。

おかげで今も会えばお腹をかかえて笑える。
時を超えても笑うことは連鎖し、人と人がつながるようだ。

そうだね。 さぁ、笑っていこう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

tomoko
トモコヴォイス紙面会報誌 vol.46より
(2011年3月1日)

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