tomokoの音楽暦 第19回 「ピアノ教室」

 

 

 

 

 

幼稚園の頃、先生がピアノを弾くのをずっと見ていた。
ピアノの下から先生のの指を見ていたのを覚えている。

そんな風に弾けたらなぁと
自分の意思でその時からピアノを習い始めた。

後になって妹も便乗でいっしょに通い始めた。
彼女の意思だったかどうかは不明だ。

一人30分間のクラシックピアノレッスン。
バイエルからはじまる。

幼稚園児の私は椅子に座るとまだ足が床にとどかない。
ぶらぶらと足をさせながら一つ一つの指で鍵盤を抑えていく。

その弾いている指が黒いグランドピアノに映ると
変な動きなので、ケラケラと笑ったのを覚えている。

先生は厳しく温かく指導してくださった。
宿題もちゃんと練習できてなくて、
弾けなければ次へはいかせてくれない。
(当たり前だが)

ピアノを弾くのが終わると必ず聴音をした。
耳で聞いて何の音か聞き分けるのだ。

これも大切なことだった。
クラシックから離れてしまったが、今の私があるのも
この時の指導があったからこそだ。

先日、春のコンサートへ先生が来てくれた。

恥ずかしさと嬉しさとだが、
こんな風にみててもらえるなんてありがたいなぁ。

tomoko
・・・余談だが、ピアノ教室の帰り道。
妹と二人歩いていると何やら後ろに気配を感じる。
おそるおそる見てみると、野良犬だった。

なんと追っかけて来るではないか。二人は全力疾走で逃げた。
おっそろしい大きな犬だった。

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