トモコヴォイス会報誌vol.36 

チャの脱走!
私と猫の物語~

 

こんにちは。Tomokoです。

すこしずつ桜が開花してきました。
暖かくなったなと思ったら真冬のような寒さになったりと
天気がコロコロ変わる日々、お元気ですか?
健康管理しっかりとご自愛くださいね。
心も満開の春を感じて素敵な四月になりますように~(^O^)/

湘南へ引っ越してから四ヶ月が経った。
愛猫二匹は新しい家にも慣れこの寒い冬を過ごした。

ある日、私は午前中から出かけ、家には猫だけとなり
いつも通り留守番をしていてもらった。

私がひとり夕方五時に帰ってくると
いつもなら玄関に顔を出してくる二匹の猫の顔がない。

一匹いないのだ。

二匹とはロサンゼルスから衣食住一緒に過ごしてきた
茶色と白のオス猫名前はチャ。
同じく兄妹の三毛のメス猫、名前はブー。

もう十二年のつきあいだ。

その時はブーだけが顔を出し、相変わらず
いつもの調子で七時の餌の時間を待ちきれずに
ごはんの催促を私にしてくる。

ブーに
「チャはどこ?」
ときいてもチャなんておかまいなしといった顔だ。

まったく役立たずのブー。

私は家の中をチャ!と呼びながら捜した。
ベランダやまたはトイレの中まで。

いるわけないタンスの中まで、
隈なく探した。
起こるはずないことが起こった。

いない!・・・

以前の家は玄関が引き戸だったため、
鍵をかけなければチャは自分で戸をあけ
外へ出かけて行った。

もちろん、玄関は猫が通った形跡の
十五センチほど開きっぱなしのままで。

慣れたものでちょっとすると帰って来ていた。

だが、今の家は開き戸の重いドアなのだ。
チャが自分では開けられない。

人間が開けた時にすきを見て脱走した
としか考えられないのだ。

外にいるわけないと思いながらも、
私は玄関を飛び出し近所を捜しまわった。
脱走したとしたらもう七時間以上は外にいる。

もしかして車にはねられていないかと道路を見たり、
猫の目線で人の家の垣根の隙間など
きっと周りの人からは怪しいと思われたかもしれないが、
そんなの関係なく私はチャを呼び続け捜した。

小学生の頃、飼っていた猫のチャコのことを思い出した。
チャコはメス猫で外も家の中も自由に生きていた。
いつも帰ってくる夜にも帰ってこない日があった。

心配で妹と二人で捜しまわった。

チャコ!と叫び、
目と耳を集中する。

かすかに猫の鳴いている声が聞こえたのだ。
耳を澄ましその方向へ行くと、
チャコは近所の農協の倉庫に閉じ込められていた。

倉庫の厚い扉の三センチぐらいの隙間から
チャコだとわかり、そこから大好きな
鰹節をあげて次の日救助されるまでチャコを励ました。

今回ももしかしてチャが出て来れないでいるのか、
もうこれがさよならの時なのかと
半ベソの私は家に戻った。

もう餌の時間になっているのに気づき
ブーにあげようとしたその時、

いやここであきらめてはならぬ

ともう一度その餌の缶詰をもち
いつも餌をあげるときの合図の音
(缶詰をふると中のドライフードがガラガラなる)
をだしながら

ベランダからチャ~~!ッと叫んだ。

耳を良く澄ました。

小さいかすかな鳴き声「ニーッ」と聞こえたではないか。

これはっ!
ともう一度呼ぶ。

もう一度かぼそい
「ニーッ」が聞こえた。

私は家の中をかけおり玄関に出た。

家の裏に向かいもう一度、
ガラガラしてチャ~~!と叫ぶと
やっといつもの大きな声で「ニャ~~ッ」と返事がした。

その瞬間私の目の前に真っ黒になったチャが現れ
私の方へ駆けてきた。

この感動の再会は一生忘れられない。

ずっと縮こまり裏の駐車場の車の下にいたらしい。
泥まみれのチャはグルグル喉を鳴らし
幸せそうに餌を食べた。

その後、嫌いなお風呂で身体を洗われ、
タオルで体をふかれるときは
カーッと私に威嚇した。

いつも通りのチャが戻ってきてほんと良かった。

vol36

tomoko
トモコヴォイス 紙面会報誌 vol.36
(2010年4月2日)

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